ワークフロー導入時における、複雑な業務フロー“システム化”のポイント

ワークフロー 移行 業務プロセス

INDEX

    業務フロー/ワークフロー/業務プロセスの違い

    業務フローやワークフロー、業務プロセスといった用語は、それぞれどう違うのでしょうか?業務フローは、言葉どおり“ひとつの業務の流れ”を指します。ワークフローも広義ではほとんど同じ意味ですが、“ワークフローを導入する”といった形で表現される場合は、ワークフローシステム(ワークフローを管理するシステム)のことを意味します。

    これに対し、業務プロセスは、複数の業務フロー/ワークフローが連なって構成される“事業(ビジネス)の進め方”と考えればよいでしょう。例えば製造業の場合、「製造」という業務の前後には、「購買(原材料調達)」や「営業・販売」などの業務が連なっていますが、この場合、「購買」「製造」「販売」の1つひとつが業務フロー/ワークフローで、それが連なった全体が業務プロセスという関係です。業務フロー/ワークフローでは、該当業務の“効率化”に重きが置かれますが、業務フロー/ワークフローが連なった業務プロセスでは、“全体最適”が重要です。先の例ですと、製造効率ばかり追及すると、作りすぎて過剰在庫になってしまいます。販売のことを考えて製造するという全体最適のアプローチが必要になってきます。

    実際には、「購買」という業務フロー/ワークフローも、申請~決裁~購入などのより細かいタスクで構成されています。企業規模が大きくなるほど承認経路も複雑になるため、これを効率的に管理するツールとして、ワークフローシステムが利用されています。

    業務フロー、ワークフロー、業務プロセスの説明図

    複雑な業務フローのシステム化に求められるワークフローの条件

    実際には、ワークフロー製品によって、できること・できないことがあります。例えば、提出した報告書などに不明点や不備が多く、再提出しなければならない…というケース。不明点や不備がなくなるまでこの”出し・戻し”が続くことになりますが、こうした無限に続くループに対応するワークフロー製品は限られており、要件と機能を慎重に検討する必要があります。

    また最近では、大きな初期投資が不要で導入できる、クラウド型のワークフロー製品(サービス)も登場。それらを導入・活用する企業が増えていますが、クラウド型ワークフロー製品の場合、従来のオンプレミス型ワークフロー製品に比べて機能が限定されていたり、個社ニーズにあわせた自由なカスタマイズには対応していない(決められた項目について設定を変更する程度はできるが…)のが一般的です。画面設計や機能の柔軟性を追求する企業には、富士電機ITソリューションの「ExchangeUSE XG」のように、個別要件のカスタマイズ対応を前提としているクラウド型ワークフロー製品がおすすめです。同製品は、国内で1700社以上の導入実績を誇るワークフローパッケージ「ExchangeUSE」の機能を、そのままフルマネージドのクラウドサービスとして提供するものです。同社のSEがワークフロー・プロジェクトに参加し、必要に応じカスタマイズ対応することで、より複雑な業務フローのシステム化(構築)も可能です。

    複雑な業務フローをシステム化する上で、外せないポイント

    複雑な承認経路をともなう業務フローのシステム化においては、ワークフロー製品選びのほかにも、外せないポイントがあります。それは、自社の決裁規定を明確化することです。これを怠ると、規定に反する形で承認経路を描いてしまう可能性があるためです。一方で、規定に従うと、理想とする業務フローから遠くなってしまう…という場合は、業務のあるべき姿(As is to Be)を優先して、決裁規定を変更することも考えられます。

    おすすめコラム

    • 申請~承認だけでは終わらない! ワークフローから基幹システムにどう連携する?

    • クラウド型ワークフロー移行で、業務効率が下がることも? 現場の利便性を担保するために注意すべきポイントとは

    ワークフローシステムをご検討の方

    お役立ち資料イメージ

    DOCUMENT
    ⽐較・検討資料

    ワークフローシステムの新規導入・再構築をご検討されているお客様向けに、ワークフローシステムの調査や⽐較検討を効率よく進めることができるコンテンツをご提供しております。

    ⽐較・検討資料ページへ

    関連コンテンツ